「おれんじ」です。
大手キャリアから格安SIMに変更するとスマホ代が安くなるとは聞いていましたが、手続きが面倒でドコモの契約を更新し続けて、気が付けばdポイントクラブはプラチナステージになっていました。
長年放置してきましたが、このたび「年に数回あるかどうかのポジティブな気持ち」のときに、ドコモから2年契約の更新期間が迫っている旨の通知を受け取ったことをきっかけに、ドコモからMNP転出(電話番号引継ぎ)をしてUQモバイルに乗り換えました。
ドコモは解約料が掛からない更新期間が3ヶ月もありますから、余裕をもったスケジュールで乗り換えできると考えていましたが、トラブル続きでUQモバイルの開通をするまでに2ヶ月半かかってしまいました。
大手キャリアから格安SIMに変更するタイミングは月中から月末に行うのがベストなどど言われていますが、それは「回線を切り替えるタイミング」つまり新しいSIMをスマホに差して開通手続きをするタイミングのことです。
解約やその他の手続き、新しいSIMが発送されてから手元に届くまでの日数を考えると、もっと前から行動を開始する必要があります。
わたしがドコモからMNP転出してUQモバイルに乗り換えるまでの流れを紹介しますので、キャリア変更のスケジュールを立てる参考にしてください。
ドコモの契約内容を確認
わたしがMNP転出前にドコモで契約していた内容と、その他のドコモに関連する情報は次の通りです。
- 2019年9月30日以前に契約
- 2年契約あり
- docomo withの割引あり
- 家族にドコモユーザあり
- 一括請求の代表回線
- 住居のインターネット回線はドコモ光
- ドコモ光セット割のペア回線
実際の行動してみるまで、この状態からMNP転出してUQモバイルに変更するには、様々な手続きが必要だということに気づいていませんでした。
契約更新期間の確認
ドコモの契約更新月になったタイミングで、SMSで更新期間についての通知がきました。
わたしの契約内容が「2019年9月30日以前に契約した2年縛り」であったため、契約更新月は「定期契約満了月の当月、翌月、翌々月の3ヶ月間」です。
この3ヶ月間で解約手続きを行わないと9,500円の解約金が掛かってしまいます。
会社帰りにふらっとドコモショップに寄って少しずつ進めていく予定でしたが、新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、ドコモショップの利用に来店予約が必要になってしまいました。
こうなるとわたしの場合は、週末にしか時間が取れませんが、3ヶ月間(12週間)もあれば余裕だろうと思っていたのですが......
ドコモ光の契約名義変更
MNP転出の前に取り掛かったのが「ドコモ光の契約名義変更」です。
家のインターネット回線がドコモ光で、わたしのスマホの回線が「ドコモ光セット割のペア回線」つまり、割引対象となる回線になっていたので、スマホを解約する前に割引対象のペア回線をまだドコモ契約を続ける家族に変更することにしました。
ドコモ光のセット割引もばかになりませんからね。
そこでまず、セット割のペア回線変更に必要な手続きをドコモ インフォメーションセンター(ドコモの携帯電話から「151」)に問い合わせました。
このインフォメーションセンターですが、なかなか繋がらないので十分に時間が取れるときにかける必要があります。
来店予約が必要なドコモショップに行った後で必要書類などにミスがあることが判ると面倒なので、細かく確認しました。
そして回答は以下のような内容でした。
- ドコモ光のペア回線は電話回線の契約名義で紐づいている
- ドコモ光と電話回線で名義が一致している必要がある
- ペア回線を変更するにはドコモ光の名義を変更する必要がある
- 名義変更はドコモショップで行う必要がある
- 現在の名義人のみ来店する場合は、変更後の名義人の委任状と本人確認書類原本が必要
ドコモ光のセット割ですが、ドコモ光とスマホの契約の名義が一致している必要があります。
ペア回線となっている電話の契約を解約するので、ドコモ光の名義をドコモユーザの家族の電話回線契約の名義と一致させます。
この手続きはドコモショップで行う必要があり、現在の名義人のみで来店する場合は、変更後の名義人からの委任状と本人確認書類の原本が必要と案内されました。
委任状がなくても、ドコモショップから委任者に電話で確認することもできるとも言っていましたが、後日ドコモショップで確認したところ、今回の名義変更では電話確認では進められないと言われてしまいましたので案内が誤っていたようです。
電話確認をあてにしているとドコモショップの来店予約を取り直して再度来店することになるので、変更後の名義人と一緒に来店するか委任状を用意しましょう。
こういうちょっとした案内の間違いで手続きが後ろ倒しになるので、勘弁してほしいものです。
委任状の記入方法をインフォメーションセンターに問い合わせ
変更後の名義人となる家族に一緒にドコモショップに行けるか確認したのですが「めんどい」の一言を頂いたので、委任状の記入をしてもらうことにしました。
委任状の記入も「よくわからないから、残りの項目は代わりに書いて」と言われ、代筆はダメだろうと思いながらも一応ドコモ インフォメーションセンター(ドコモの携帯電話から「151」)に問い合わせました。
「ご解約の前に」のページにも「安さのほかにも大事にしたいこと」として「通信もサポートもあんしんのドコモ品質!」と謳っていますし、高い料金はこういうときのサポートのために払ってきたようなものですからね。
時間を無駄にしないように、慎重に確認しながら作業を進めました。
オペレーターからは最終的に「契約者(委任者)の欄だけ委任者に書いてもらえば、残りはドコモショップの人と確認しながら代筆で問題ない」という回答をもらいました。
勘違いするとまずいので先に書いておきますが、この案内は間違いで委任状はすべての項目を委任者に記入して貰う必要があります。
ドコモショップで受付拒否された
わたしはオペレーターからの回答を信じて契約者(委任者)の欄だけ記載して、翌日に来店予約したドコモショップに行きました。
担当者にMNP転出をするからドコモ光の名義変更がしたいこと、名義変更後の契約者からは委任状を預かっていることを伝えました。
そして「契約者(委任者)の欄だけ記載した委任状」を見せると、「あぁ......(よくある間違いしてやがる)」みたいな反応をされてしまいました。
ドコモ インフォメーションセンターに確認して、これで大丈夫だと案内されたこと、通話は録音されると言っていたので記録が残っている筈であると伝えたのですが......
ドコモショップの担当者からドコモ インフォメーションセンターに問い合わせ、録音を確認するために30分ほど待った後、インフォメーションセンターの案内が誤っていたことが告げられてしました。
前日に案内したオペレーター、このとき対応したオペレーターどちらの方も念入りに確認しながら答えてくれていましたが、このインフォメーションセンター全体で認識が誤っていたそうです。
ドコモショップの担当者とインフォメーションセンターの人が電話で揉めているのを横目に「安さを犠牲にして得られるドコモ品質のサポート」について考えてしまいました。
わたしとしては失敗がないように、慎重に確認しながら進めていたつもりなのに、サポートの案内が誤っていて時間を無駄にしてしまう結果になろうとは思ってもみませんでした。
結局、ドコモショップとしては、「代筆した委任状では法律に違反するため受け付けることはできない」という結論となり、1時間ほどの時間を使って、名義変更の処理は一つも進みませんでした。
今回の名義変更では委任状のどこに何を書く必要があるか、書き方の詳細や注意点を教えてもらったくらいですね。
帰宅後に委任者に記載をしてもらってドコモショップの来店予約をしましたが、週末にしか動けないのでこれだけで一週間スケジュールがずれてしまいました。
一週間後にドコモショップにいくと前回の記録が残っていたらしく、委任状を渡すだけでドコモ光の名義変更が処理されました。
最初の来店時に書かされたアンケートも今回はありませんでした。
担当の方に「これで名義変更は完了しましたが、他に何かありますか?」と聞かれたので、ドコモ光セット割のペア回線の権利が家族に紐づいたことを確認して貰いました。
WebサイトからMNP予約番号の発行でエラー発生
ドコモ光の名義変更が終わったので、MNP予約番号の発行に移ります。
UQモバイルにMNP転入する場合、MNP予約番号の発行から2日以内に申し込みをする必要があります。
そのため「発行から転入の申し込みまで」をなるべく早くできるように、MNP予約番号の発行はドコモショップではなくウェブサイトから行うことにしました。
しかしここでもトラブル発生です。
オンライン手続きでMNP予約番号の発行をしようとすると、エラーが発生して手続きを完了できませんでした。
調べてみると、どうやら一括請求の代表回線になっているとオンラインでMNP予約番号の発行ができないようです。
エラーにはドコモ インフォメーションセンターに問い合わせるように案内されていました。
......またインフォメーションセンターか
インフォメーションセンターに電話をするも繋がらないまま受付時間を過ぎてしまったので、また次に時間が取れる日に先送りすることになりました。
またスケジュールがズレますね。
インフォメーションセンターからMNP予約番号の発行
MNP予約番号の発行のため、日を改めてインフォメーションセンターに電話しました。
SMSで更新期間の通知を受けてから直ぐに行動開始していますが、ここまで来るのに既に更新期間の2ヶ月目の月末になっていました。
つながらない時間を耐えつつ待った後、オペレーターにオンライン手続きでエラーになったこととエラーコードを伝えました。
返ってきた答えは予想通り「一括請求の代表回線だから」とのこと、代表回線が解約してしまうと請求グループが宙に浮いてしまうため、請求グループを解除してからでないとMNP予約番号の発行ができないそうです。
MNP予約番号の発行は解約に向けての手続きなので、エラーにしているということですね。
理由は判りましたが、正直ドコモショップでMNP転出することや契約内容を確認しているのだから、ドコモ光の名義変更したときに「他に何かありますか?」じゃなくて、請求グループを解除しないとオンラインで予約番号の発行はできないと案内してくださいって話ですよ。
これが「ドコモ品質のサポート」なのですかね。
解約を決めた理由を聞かれたので、ドコモショップの後日下取りで条件の罠にハマりそうになった話や今回の案内ミスで無駄な時間を使ったことなどを伝えました。
「サポートにお金を払っているつもりだったが、人が行うサポートがミスばかりだから払う価値がないと感じた」と。
これまでにあったトラブルについて説明すると、ドコモに留まる意思が全くないことを察してくれたようで、特に引き留められることもなく解約に向けての説明に移ってくれました。
まず確認されたのが、MNP予約番号発行からドコモ解約(UQモバイルへの転入)までにタイムラグがあるかどうかです。
これは、転入先のUQモバイルは初月は日割の利用料金となりますが、解約月でもドコモの月額基本使用料とパケットパックは日割にならないからです。
わたしがこの電話をしたのが月末だったので、UQモバイルへの転入が月初になってしまうと二重の支払いとなる期間がまる1ヶ月となってしまうんです。
オペレーターの方は、次のように言って月中まで処理を待った方がよいと提案した来ました。
「docomo withの割引も解約月の前月までなので、解約月は8,000円程度掛かります。MNP予約番号の発行は次の月中辺りにした方が良いのでは?」
しかしそうなると、ドコモの更新期間は残り1ヶ月を切ってしまい余裕がありません。
やはりドコモ インフォメーションセンターへの電話の繋がりにくさを考えた結果、更新期間に間に合わなくなってしまう可能性があるので、この電話で転出処理をしようと考えていることを伝えました。
そこでオペレーターからまた提案があり、ドコモ インフォメーションセンターに優先接続できる案内をSMSに送るので、転出の際はそこから電話すればよいとのことでした。
ですが、これも案内ミスで、よく調べてもらったところMNP予約番号の発行手続きでは優先接続は利用できないというオチでした。
あとオペレーターの方は「月を跨ぐとドコモの料金の約 8,000円が勿体ないから月中に転出がお勧め」と言っていますが、よく考えるとこれも違いますよね。
この電話をしている現在が7月末として、8月の料金で考えてみましょう。
月額料金は「ドコモ:約 8,800円(税抜 8,000円)/月」「UQモバイル:2,178円(税抜 1,980円)/月」です。
まずはオペレーターの勧める翌月の月中まで待ってからMNP転出の処理を進めるパターン。
8月の月中にMNP転出した場合の支払い
- 8月のドコモ支払い約 8,000円
- 8月の残日数をUQモバイルの日割(月中から)
そして、この電話でMNP予約番号の発行をしてもらった場合が2パターン。
7月末に処理して転入が8月になってしまった場合の支払い
- 8月のドコモ支払い約 8,000円
- 8月の残日数をUQモバイルの日割(月初から)
7月末に処理して7月中に転入まで完了した場合の支払い
- 8月のドコモ支払い無し
- 7月の残日数をUQモバイルの日割
こうやって比べてみると、オペレーターの方は「8,000円が勿体ない」と言っていましたが、提案してきた翌月の月中を待ってから処理しても8月のドコモ支払い約 8,000円は掛かります。
むしろ8月のドコモ料金を支払わないで良い、パターン3になる可能性をなくしてしまっています。
そしてパターン1と2の違いはUQモバイルの日割となる残日数の部分なので、「2,178円(税抜 1,980円)/31日」で一日だと「約 64円」です。
また、UQモバイルにMNP転入すると回線の切り替え期間というのがあり、回線切り替えを行わないとSIMの発送日に7日を足した日に自動でUQモバイル回線に切り替わります。
UQモバイルへの回線切り替えを行うまでは、前の会社の回線が使える状態です。
つまり、手動で回線切り替えを行わなければ、7日間はUQモバイルの日割り計算開始日を遅らせることができます。
すると、ここでいう8月のUQモバイルの支払いは最大で約 1,500円となります。
翌月の月中まで手続きを延期することは、更新期間を過ぎてしまうリスクもあるので得策ではありません。
わたしはその場でMNP予約番号の発行をしてもらうことにしました。
一括請求の代表とdポイントクラブのポイント共有グループの代表、所持しているdポイントを家族の回線に移してもらったあと、MNP予約番号は電話で口頭確認と、追ってSMSに届くURLから確認できました。
これで晴れてドコモでの手続きが完了です。
ここまで、2ヶ月掛かっています。
回線契約もすんなり行かなかった
MNP予約番号の発行をしたら、2日以内にUQモバイルの契約手続きをする必要があります。
2日間しか猶予がないので、のんびりしていられません。
直ぐに取り掛かることをお勧めします。
わたしのように本人確認の審査ではじかれる可能性がありますから。
今回、審査が通らなかった理由は「本人確認書類の住所と手入力した住所があっていない」という理由でした。
住所変更していたので運転免許証の裏面もアップロードしたはずなのですが、審査で引っかかってしまいました。
ですが、同じように再申請したら今度は通りました。
わたしが記入した住所が誤っていたのか、裏面の画像を見てもらえなかったのかは判りませんが、こういったトラブルもあるので、やはりMNP予約番号の発行を先送りにしなくて良かったです。
結局、MNP予約番号の発行してから月を跨いだので、UQモバイルの回線変更は7日間経過させてから行いました。
おわりに
ドコモからUQモバイルにMNPしましたが、トラブルばかりで2ヶ月半ほどかかってしまいました。
しっかり準備していたつもりでしたが、やはりいくつも落とし穴があり、すんなり行かないものですね。
こういったトラブルが起こることも踏まえると、わたしは「キャリア変更は月末に」とは言えません。
スマホのキャリア変更を行う際は、余裕を持ったスケジュールでの行動をお勧めします。