この度、初めてBluetoothのワイヤレスイヤホンを購入しました。
Bluetoothイヤホンを購入したときの内容は「Bluetoothイヤホンの選び方と「SoundPEATS Q12Plus」の使用感」に投稿しています。
わたし自身としては初のワイヤレスイヤホンです。
これが想像以上に快適で音楽プレーヤー(スマホ)だけに使用するのではもったいないと思ったのですが、これまで有線イヤホンを使っていた機器がそもそもBluetoothに対応していません。
しかしあるモノを使えばBluetoothに対応していない機器でもワイヤレス化が可能なんです。
それが「Bluetoothトランスミッター」という機器です。
今回は低遅延のapt-X LLに対応した「TaoTronics TT-BA09」というトランスミッター&レシーバーを購入してBluetoothに対応していない古い機器でもワイヤレスイヤホンが使えるようにしてみました。
Bluetoothイヤホンやヘッドホンを持っている方は是非、参考にしてくださいね。
Bluetoothトランスミッター&レシーバーとは
Bluetoothトランスミッター&レシーバーとは、Bluetooth通信の送信機(Transmitter)と受信機(Receiver)の機能を持つ機器です。
Bluetooth機能が無い機器に接続することで、トランスミッター&レシーバーを介してBluetooth接続が可能となります。
TaoTronics TT-BA09
わたしが購入した「TaoTronics TT-BA09」は、機器の光デジタル音声入出力端子(OPITICAL IN/OUT)かイヤホン端子(AUX)に接続することでBluetooth接続の仲介することができます。
これらの端子に接続するための端子も同梱されているので、別途購入しないでもすぐに使えるのは嬉しいですね。
TaoTronics TT-BA09の同梱品は、次のような内容です。
- 本体
- 説明書
- 光オーディオケーブル
- USB充電ケーブル
- 3.5mmオーディオケーブル
- RCAケーブル
USB充電器は、付属してないので別途用意する必要があります。
RCAケーブルはイヤホンジャックを赤白のステレオジャックに変換するためのケーブルです。
本体説明
本体サイズは「6cm × 6cm」と非常にコンパクトで、重さもわずか「37g」中身が入っているのか不安になる軽さです。
上部に電源ボタンが付いており、電源のON/OFFやペアリングの際に使用します。
底面はゴム製となっていて滑り止めの効果があり、接続状態や充電状態を示すLEDが付いています。
LEDが底面に付いているため、暗い部屋に設置しても明かりが目立たなくて良いです。
モード切替スイッチ
側面には2つスイッチが付いており、使用環境に合わせてトランスミッターとレシーバー、AUX接続と光デジタル端子接続を切り替えます。
状態 | モード | 説明 |
---|---|---|
TX | トランスミッターモード | 送信機の状態、ステレオなどから音を有線で受け取りBluetoothでワイヤレスイヤホンなどに飛ばす。 |
RX | レシーバーモード | 受信器の状態、スマートフォンなどからBluetoothで送られた音を受けてステレオなどに有線で送る。 |
状態 | 説明 |
---|---|
SPDIF | 光デジタル端子で接続する際に設定する。 |
AUX | 3.5mmイヤホン端子で接続する際に設定する。 |
接続方法ごとの端子
奥の側面には接続方法ごとの端子があります。
表示 | 接続方法 | 説明 |
---|---|---|
AUX | 3.5mmオーディオ端子 | 3.5mmのイヤホンジャックを接続する端子 |
SPDIF IN | 光デジタル入力端子 | トランスミッターモードで光デジタル接続をする際に使用する端子 |
SPDIF OUT | 光デジタル出力端子 | レシーバーモードで光デジタル接続をする際に使用する端子 |
DC5V | Micro USB充電端子 | 本体充電用の端子、本機は充電しながらでも利用可能 |
テレビと接続
我が家のテレビにはBluetooth機能はありませんが、光デジタル出力端子が付いています。
ここにTaoTronics TT-BA09を接続してテレビの音をBluetoothイヤホンに飛ばしてみました。
光デジタル接続だとBluetoothイヤホンとテレビのスピーカー両方から音が出るんですね。
家族がリビングで見ている番組を、テレビの音を大きくしなくてもキッチンから見ることができるのが気に入りました。
接続手順は以下のような流れです。
- TT-BA09のモードスイッチを「TX」(トランスミッター)に設定
- TT-BA09の接続方法スイッチを「SPDIF」(光デジタル接続)に設定
- TT-BA09の「SPDIF IN」に光オーディオケーブル接続
- テレビの「SPDIF OUT」に光オーディオケーブル接続
- TT-BA09とBluetoothイヤホンをペアリング
接続したイヤホンは「SoundPEATS Q12Plus」です。
このイヤホンとTT-BA09は共にapt-Xコーデックの低遅延版の「apt-X LL」に対応しているため、遅延時間が40msと非常に小さく抑えられます。
イヤホンからの音とテレビのスピーカーからの音を同時に聴くと、エコーが掛かったように聴こえるので若干の遅延はあるようですが、イヤホン単体で聴けば気づかないレベルです。
テレビの音声をワイヤレス化することで、掃除機を使いながらでも聞けるのは良いですね。
携帯ゲーム機と接続
Bluetoothに対応していな携帯ゲーム機を外で遊ぶとき、ケーブルが邪魔でイヤホンを使わず音を消してプレイすることがありました。
音もゲームの一部ですから、消してしまうと臨場感が失われてしまいますのでワイヤレス化で解決することにします。
今回使用したゲーム機は「Nintendo 3DS」です。
「Nintendo Switch」は持っていませんがイヤホン端子があれば、SwitchでもゲームボーイでもBluetoothイヤホンが使用できます。
接続手順は以下
- TT-BA09のモードスイッチを「TX」(トランスミッター)に設定
- TT-BA09の接続方法スイッチを「AUX」(3.5mmオーディオ接続)に設定
- TT-BA09の「AUX」端子に3.5mmオーディオケーブル接続
- 携帯ゲーム機のイヤホン端子に3.5mmオーディオケーブル接続
- TT-BA09とBluetoothイヤホンをペアリング
イヤホン端子での接続では、スピーカーからの音が消えます。
そのため遅延に関して直接比較ができませんが、特に遅延は感じられませんでした。
わたしはリズムゲーム(音ゲー)を持っていないので、リズムゲームのプレイにどの程度の影響があるかは判りません。
携帯ゲーム機の場合、短めのケーブルでもプラプラしてると邪魔なので、ゲーム機本体の裏側にトランスミッターを固定できるようにしてあげると良いです。
TT-BA09は小さく軽いので、ゲーム機の裏側にマジックテープやシリコンバンドなどで固定すれば邪魔になりません。
ケーブルを裏側に回す際は、TT-BA09に付属されたストレートのケーブルではなくL型のケーブルを使うとスッキリ収まります。
オーディオ機器と接続
スマートフォン上で再生した音楽をBluetooth通信でTT-BA09に送り、TT-BA09と有線接続したオーディオ機器から流すことができました。
この場合は、TT-BA09をレシーバー(受信機)として使うことになります。
光デジタル入力端子のあるミニコンポに接続しました。
レシーバーモードでの接続方法は、次のような感じです。
- TT-BA09のモードスイッチを「RX」(レシーバー)に設定
- TT-BA09の接続方法スイッチを「SPDIF」(光デジタル接続)に設定
- TT-BA09の「SPDIF OUT」に光オーディオケーブル接続
- オーディオの「SPDIF IN」に光オーディオケーブル接続
- TT-BA09とスマートフォンをペアリング
Amazonプライムミュージックなどの音楽聞き放題サービスと合わせると良い感じです。
プライム会員といえばプライムビデオばかり使いがちですが、プライムミュージックを有効に使えるのが良いですね。
Amazonプライムの無料体験でも利用できるので、まだプライム会員ではない場合も一度試してみてください。
TT-BA09を使いまわすときの注意点
TT-BA09は小さくて軽いので持ち歩きもしやすく、色々な場面で使用することができます。
今回のように送受信モードや、接続方式の切り替えて使うようなときには注意点があります。
ペアリングについて
一度ペアリングした機器は、次回から電源をONにすると自動的に接続されるようになります。
説明書によると送受信モードの切り替えを行うと、このペアリング設定が初期化されることになっています。
ですが送受信モードの切り替え後に手動で再接続しようとすると、上手くつながらない場合が多いです。
スマートフォンとの接続であれば画面を見てある程度の状況が判るのですが、TT-BA09とイヤホンの接続ではLEDだけが頼りなので判断が難しくなります。
こういったときは、たいていTT-BA09側の問題で、以下のようにすると正常に接続できます。
- TT-BA09の電源OFF
- モードスイッチを「RX(TX)」に設定して一拍間をおく
- 電源ONして一拍間をおいて電源OFF
- モードスイッチを「TX(RX)」に設定して一拍間をおく
- 電源ONすると初期化されて自動的にペアリングモードになる
- Bluetooth機器の電源を入れてペアリング
別のモードに切り替えて電源ON/OFF、使用したいモードにして電源ONという操作の一つひとつを間を置きながら行うのがコツです。
これに気づくまで、イヤホンとの再接続ができず苦労しました。
光デジタルケーブルについて
わたしの環境では、テレビとオーディオのどちらもTT-BA09と光デジタルケーブルで接続しています。
テレビでトランスミッターとして使用していたTT-BA09を、レシーバーとしてオーディオで使用したいときはTT-BA09だけの移動で使用しています。
テレビとオーディオの光デジタル端子には、ケーブルを差したままにしている訳です。
これは光デジタル端子が機器の裏面にあり、ケーブルの抜き差しが面倒だからです。
しかし光デジタル端子はケーブルが刺さった状態だとケーブルの先から赤い光が漏れるんですよね。
そこで付属の光デジタルケーブルではなく、未使用時は先端にキャップができるタイプのケーブルを追加購入しました。
光を気にせず差しっぱなしにできるのでお勧めです。
TT-BA09でワイヤレス化 まとめ
Bluetoothに対応していない機器もワイヤレス化できるトランスミッター&レシーバー「TaoTronics TT-BA09」の紹介でした。
小さくて持ち運びも楽なので、アイデア次第で色々楽しめそうですよね。
最後に「TaoTronics TT-BA09」の特徴をまとめます。
- 送信機・受信機の切り替えで一台二役
- 小さくて軽い
- aptx-LL 対応で低延遅
- 充電しながら使える
- 内蔵バッテリーでも15時間使用可能
- 2台のデバイスと同時接続可能
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