日本人の5人に1人は睡眠に関する悩みを抱えています。
活気ある生活のため、心身の健康のためにも、快適な睡眠を得ることが非常に大切です。
快適な睡眠を得るために、睡眠のメカニズムや関係する生体機能を知っておきましょう。
快適な睡眠とは?
「快適な睡眠」とは、スッキリと目覚め、ぐっすり眠ったという満足感が得られる睡眠のことです。
睡眠のメカニズム
睡眠にはの2種類の眠りがあります。
レム睡眠とノンレム睡眠です。
この2つの眠りが一晩の間に何度か繰り返されています。
レム睡眠
身体はぐったりしていて、脳は覚醒に近い状態になっている状態です。
急速眼球運動を伴います。
脳を目覚めさせる眠りで、起床が近づくにつれてこの時間が多くなります。
レム睡眠のときに、夢をみていることが多いです。
ノンレム睡眠
脳が落ち着いている眠りです。
入眠直後に現れ、まどろみの状態から熟睡している状態まで、4段階に分けられています。
寝入っていからの3時間の間に、深いノンレム睡眠(熟睡)が、まとまって現れます。
この状態が質の良い眠りとも言われています。
居眠りはほとんどがノンレム睡眠で、ほんの少しでも脳が休まります。
睡眠調節
人体には睡眠に関して、2つの大きな機能が備わっています。
サーカディアンリズム
夜に眠くなって朝に目が覚めるリズムのことで、概日リズムとも呼ばれます。
体内時計に従って、およそ1日の周期で構成されます。
「およそ1日」とピッタリ24時間ではないので、ズレが生じます。
体内時計のズレの修正方法は、以下の記事で触れているので参考にしてください。
眠気をコントロールするには、生活のリズムを乱さないことが大切です。
ホメオスタシス
身体の状態を一定に保とうとする、いわゆる「普通」という状態に戻そうとする機能です。
足りない睡眠を次の睡眠で補う事ができます。
不足分を質の良い睡眠(熟睡)で補います。
最適な睡眠時間
最適な睡眠時間には個人差があります。
6時間必要としない短眠者もいれば、9時間以上眠る必要がある長眠者もいます。
基本的に、昼間に眠気なく活動していくことができれば、十分な睡眠時間と言えます。
この違いの理由は、睡眠の効率によるものです。
短眠者は、深いノンレム睡眠の割合が多く睡眠効率が良いです。
長眠者は浅いノンレム睡眠やレム睡眠、中途覚醒の割合が多く効率がよくありません。
睡眠時間の長さではなく、質が大切になります。
質の良い睡眠をとる方法に関しては、以下の記事を参照してください。
おわりに
睡眠のメカニズムや生体機能に関して説明でした。
睡眠の内容によって、日中の活力に大きな影響がでてきます。
自身の睡眠環境と照らし合わせて考え、睡眠環境の改善の参考にしてください。