久しぶりにプリンタを使ったら、「何やら色が変だぞ」ってことよくありませんか。
インクジェットプリンタって普段からこまめに印刷していないとインクが固まったり、チューブに気泡が入ったりしてインクが出なくなるんですよね。
わたしは年賀状の印刷くらいでしかプリンタを使わないので、年末に使おうと思ったらインクが出なくなっていて、いつも頭を抱えていました。
そのたびにプリンタごと買い換えていましたが、洗浄用インクタンクなる商品を発見、使用したところ見事に目詰まりが解消してプリンタが復活しました。
どのくらいの効果があったか見ていきましょう。
今回洗浄するプリンタ
今回洗浄するのは、CanonのMG7530というMFP(MultiFunction Printer)です。
Canon製のプリンタの黒インクには、文字印刷用のPGBK(顔料インク)と写真用のBK(染料インク)の2種類がありますが、特にPGBK(染料インク)は、他のインクに比べて乾燥が早いので目詰まりを起こしやすいんです。
もちろん、他の色(顔料インク)も目詰まりする可能性はありますし、Epsonやbrotherのプリンタでも目詰まりすることもあります。
しかし顔料インクの目詰まりする確率は、染料インクと比較にならないくらい高いです。
今回洗浄するプリンタもPGBK(顔料インク)が目詰まりしていたので、ここの目詰まり解消を目指します。
洗浄前の状態確認
まずは洗浄前の状態を確認していきましょう。
プリンタドライバを起動して、ユーティリティから目詰まりチェックパターンを印刷します。
目詰まりチェックパターンは各色インクに目詰まりや、擦れの有無を確認することができます。
というわけで、今回のチェックパターンの印刷結果がこちら
各色それなりに擦れもなく印刷できているように見えますよね。
ですが、実はPGBKが全く出ていないんです。
本当は写真の赤枠で囲んだ部分にPGBKのチェックパターンが印刷されているはずなんです。
こんな状態だったので、インクタンクの洗浄もダメもとでした。
洗浄用インクタンク購入
今回使用した洗浄用インクタンクは「インクのチップス」が販売する商品です。
もし所有しているプリンタ用の洗浄用インクタンクがAmazonなど大手ECサイトにない場合は、「インクナビ」を覗いてみると見つかるかもしれません。
洗浄用インクタンクには、インクではなく洗浄液が入っています。
洗浄液には色がついているので、残量がよくわかりますね。
なんで正規品のインクタンクは黒くて中のインク残量が確認できないんでしょうね。
洗浄用インクタンクの使い方
洗浄用インクタンクの使い方は簡単です。
まず、プリンタの電源を知れてカバーを開けます。
するとプリンタヘッドが見える場所に出てくるので、洗浄したい色のインクタンクを外します。
インクが外れたら、洗浄用インクタンクに付け替えます。
洗浄用インクタンクが認識されて、洗浄用インクタンクのランプが点灯したら準備OKです。
ここまでは、通常のインクタンクの交換と同じなので簡単ですね。
続いて、プリンタドライバのユーティリティ、もしくはプリンタ本体のメニューから[強力クリーニング]を実行します。
このクリーニングはインクをジャンジャン吐き出して洗浄するため、設定で可能であれば洗浄したい色だけを指定して実行するか、指定できない場合は、全部の色を洗浄用インクタンクに変えてまとめてクリーニングするのがおすすめです。
強力クリーニングが終わったら、そのままの状態で2時間ほど待機します。
2時間経過後、もう大丈夫だろうと判断したならばインクタンクを戻します。
わたしの場合は、PGBKが完全に出なくなっていたこともあり、強力クリーニングを3回繰り返しました。
インクタンクを戻したら、チューブに残った洗浄液を出し切るために、もう一度クリーニングを実施して作業完了です。
洗浄した結果
洗浄用インクタンクを使った結果、プリンタの目詰まりがどうなったか見ていきましょう。
洗浄後に目詰まりチェックパターンを印刷した結果です。
まったく出ていなかったPBGKのパターンがくっきりと印刷されています。
完全復活です。
洗浄前と後のチェックパターンを比較してみましょう。
比較してみると一番下に累計印刷枚数が印字されるのが正常なんですね......
洗浄用インクタンクの存在を知らなければ、印刷枚数750ページ程度で買い換えることになるところでした。
ちなみに使用後の洗浄用インクタンクは半分くらい残っていたので、いつまで使えるかはわかりませんがセロテープを貼って保管しています。
気づいてましたか?
画像を見て気づいたかもしれませんが、わたし実は印刷用のインクタンクに詰め替えインクを使用しています。
といっても詰め替えインクだから目詰まりしたという話ではなく、Canon純正のPGBK(染料インク)でも目詰まりは高頻度で発生します。
目詰まりしたらクリーニングが必要で、クリーニングはインクをジャンジャン使うというわけで、値段の高い純正インクだと財布にやさしくないんです。
写真印刷などで経年劣化を避けたいなどの特別な理由がなくお使いのプリンタ用の詰め替えインクが販売されているなら、詰め替えインクの使用をおすすめします。
使用しているプリンタ用の詰め替えインクがない場合でも、ちょっとしたプリント程度なら互換インクもおすすめです。
おわりに
目詰まりしていたプリンタが、洗浄用インクタンクで見事に復活しました。
これからも年末にはガシガシ働いてもらおうと思います。
おまけで詰め替えインクと互換インクの紹介をしましたが、個人的に商品説明などで「キャノン」って書いてあると「このメーカーで大丈夫なのか?」と疑ってしまいます。
まぁ品質とは関係ないのですが、正しくは「キヤノン」ですよ。
「ヤ」は大きく